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【10分で本要約】「子どもをのばすアドラーの言葉」〜子育ての勇気〜ブックレビュー 第1章 叱らない、ほめない子育て – アドラー 子育て 高校生 このトピックの詳細
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アドラー式子育て「課題の分離」自立まであと少し!高校生のポイント
高校生になると、思春期・反抗期の特徴である反発や扱いにくさは、だんだん落ち着いてくるようです。
幼児の頃と違って手がかからなくなり、ちょっと淋しく感じることも。
でも、それは自然な事です。
高校生には、自立が求められます。
子育てのゴールは、「子供の自立」なのです。
高校生における「課題の分離」ポイント
高校は義務教育では無い!
最近は多くの子供が高校へ通っています。
無償化により、ほとんど義務教育の延長線上と言えます。
しかし、小・中学校とは決定的に違うのは、義務教育ではない事です。
高校は中学よりも楽しいかも!?
中学生では不登校が増える事が問題視されていますが、高校生になると不登校がだんだん減ってきます。
「高校デビュー」と表現すると、あまり良くない印象かもしれません。
でも、そんな風にガラリとイメージを変える事だって、よくある話なのです。
中学生が面白くなかった子でも高校生になると楽しく過ごせる可能性はあります。
(もちろん、その逆もありえますが。)
「楽しい」まではいかなくても、「まあまあ」くらいにはなるかもしれません。
そして、1年生より2・3年生の方が楽しいかもしれません。
2年生からは文系・理系にコースが分かれ、さらに選択科目もあったりして、方向性の似た生徒が集まります。
修学旅行は2年生が多く、体育祭や文化祭などの行事が盛り上がるのは3年生です。
なので、もし高校生になった瞬間から「楽しい!」と感じなくても、落胆せずにいて欲しいと思います。
欠席し過ぎると留年する!?
高校生になると不登校は減りますが、ゼロになる訳ではありません。
もし、高校生になっても、ぜんぜん楽しくなかったら…?
そもそも高校って、「楽しいから行くところ」では無いですね。
行くか行かないかは、子供の課題。
勉強するかしないかは、子供の課題。
進級・卒業するには単位が必要です。もし単位が足りなければ留年します。
そうなると最終的に困るのは子供自身であると、本人もわかっているはずです。
しかし、いくら相手が高校生で、「他者(子供)の課題」に踏み込まないとはいっても。
何もせずに放っておくことが「課題の分離」とは思いません。
そんな時の親の課題は、他の選択肢にも目を向けてみる事です。
今の環境が合わないだけで「高校には行きたい」という意思があるなら、留年(中退)しない方法はあります。条件さえ満たせば転校も不可能ではありませんし、通信制という選択肢もあります。
現状ツライ時って、気持ちに余裕が無くなっているはずです。
子供が「いつか自立する」ことを前提に、余裕を失わなず視野を広くもっておく事が、親ならではの目線なのです。
進路を考えなければならない!!
高校生は現実的
大学・専門学校などへの進学する生徒が半数を超えていますが、高卒で就職する場合も少なくありません。今の時代、「有名な大学を出たからといって将来安泰という訳でもない」と大学へ行くメリットが減少の傾向にもあるようです。
まさに高校生は社会人の一歩手前です!
高校生と、その親の悩みといえば…。
やはり進路ですよね。
ここで、高校生の就きたい職業&親の就いてほしい職業のランキングをご紹介します!
(出典:「高校生と保護者の進路に関する意識調査2019」株式会社リクルートマーケティングパートナーズ・
一般社団法人全国高等学校PTA連合会合同調査)
高校生の就きたい職業
第1位 教師 第2位 公務員 第3位 看護師 第4位 建築士・建築関連 第5位 医師・歯科医師・獣医
保護者の就いてほしい職業
第1位 公務員 第2位 看護師 第3位 教師 第4位 医療事務・医療関係 第5位 医師・歯科医師・獣医
公務員の他、資格が必要な職業が並んでいます。
これが小学生だと、スポーツ選手や医師、食べ物屋さん系、最近ではユーチューバーも10位以内にランクインしてたりするのですが!
高校生になると、ずいぶん現実的になりますね。
多くの高校生は、安定した職業を希望しているようです。
親の希望、押し付けていませんか?
このランキングを見て、「ちょっと堅実過ぎない?」と感じました。
親の就いてほしい職業と高校生の就きたい職業、かなり似ていると思いませんか?
それって本気で「やりたい」と思っているのかな??
誰かに言われたからじゃないのかな??
本当に本人が「やりたい」なら大丈夫です。
いざ自立するとなったら…と、安定性を求め過ぎているんじゃないでしょうか。
それに、あまりに多くの人が教師や公務員を目指すと、落ちる確率も上がってしまいますよね…。それはそれで安定とはいえません。
不安はわかりますが、「世の中には色々な職業があるんだよ!」と教えてあげたい気持ちになりませんか?
最終的に進路・就職先を決めるのは「他者(子供)の課題」です。
高校生は、将来のビジョンや、自身の能力・適性を客観的に見つめなくてはなりません。
子供のなりたい職業を認めて応援する事はもちろん、視野を広げるお手伝いをする事が「自分(親)の課題」です。
高校生が知っている職業なんて、ほんの少しです。知らない職業は目指せません。
第2・第3希望や、同率1位の就きたい職業が複数あっても良いですよね。
「この職業は安定している」
「この職業では食べていけない」
「君には向いていない」
などなど。
子供の将来を思えばこそのアドバイスは色々あると思います。
親の希望を押し付けず、メリット・デメリットを公平に説明できるようになりたいですね。
終身雇用制度はすでに崩壊し、転職率も高くなっています。
色々な選択肢を持ったり知ったりしておくのも、未来の「安定」を作る要素ではないでしょうか。
まとめ
高校生になると、急にイメージが変わる場合がある。
子供は「いつか自立する」という目線でのサポートをしよう。
子供の将来を心配し過ぎず、視野を広げるお手伝いをしよう。
社会人になると、周りには色々な年齢、色々な背景の人に囲まれます。
中卒・高卒・大卒・院卒・専門卒。帰国子女だと留年じゃなくても学年がズレたりします。
未婚・既婚、性別。出身地も人種も色々。職業も色々。
本当に色々なんですよ。
反抗期の子供とのトラブルが絶えないときは3つを意識する
中学生の子供を持つ親の悩みとして「急に親の言うことに対して反抗的になった」「会話も少なくて親に相談してくれない」「最近では何を考えているかわからない」など小学生では感じなかった悩みが出てきます。
今は反抗期だからしょうがないと距離を置くのではなく自分の意識を変えることによって距離は縮まります。ここでは意識を変えるための3つのポイントを解説し、反抗期に突入した子供を持つママさんパパさんが少しでも心のゆとりを感じられるようになれれば幸いです。
目次 アドラー心理学との出会い アドラー心理学とは 横の関係を築く 子供たちの声に耳を傾ける 一緒に悩み一緒に考える 自分と子供と分けて考える 課題の分離を意識する ひとは常に誰かとつながっている 学校の先生に相談 カウンセラーに相談 1人で悩まず協力をもとめる まとめ
アドラー心理学との出会い
私の子供たちは、現在大学生の長女と長男、そして高校生の次女の3人。
中学生のときの子供たちは、長女は中学3年の時にリストカットを続けて入院。長男と次女も友達からのいじめから学校へは数える程度しか行けず不登校でした。特に次女は小さい時にアスペルガー障害と病院で診断されたこともあり、小学校からあまりクラスに馴染めませんでした。
以前の私は、子供たちに自分の理想を押しつけたり、固定観念も強かったことは否めません。また、常に他人にどう見られているか意識しすぎていました。
そんな状況の中アドラー心理学と出会い、アドラーの考え方が私の持っていた子育て像を一掃し、そこから子育ての考え方が変わりました。
結局、子供たちが反抗したりトラブルが絶えない原因を作ったのは親である私であることをまざまざと感じたことで、私自身が変わり子供たちも大きく変化していきました。
今では長女は看護大学で看護士を目指し、長男は国立大学で理学部で物理学を学んでいます。次女も通信制の高校に通い、みんな楽しく学生生活をエンジョイしています。
ポイント
・横の関係を築く
・自分と子供を分けて考える
・ひとは常に誰かとつながっている
アドラー心理学とは
アドラー心理学とは、オーストリア出身の心理学者であり精神科でもあるアルフレッドアドラー(1870年~1937年)が「個人の心理学」を提唱し、近年日本でもアドラーブームを巻き起こしました。
岸見一郎著書の「嫌われる勇気」といったほうがピンとくる方も多いかもしれません。
フロイトとユングとともに臨床心理士の基礎を築き、心理学の三大巨頭の一人と称されています。
アドラー心理学の特徴は、あらゆる対人関係は縦ではなく横のつながりであり、人と人とは対等であるという考えに基づいています。
人と人とは対等でなくてはならない
他にも、私が最も子育てに役立っているアドラー心理学で役に立った本のひとつに、岸見一郎著の「人生の意味の心理学ー変われない?変わりたくない?」と「子どもをのばすアドラーの言葉」がありました。特に岸見一郎さんのが書いた著書は、岸見さん自身が子育てに悩んていたこともあり、どれも共感できる内容です。
とても参考になりますので、子育て中のママさんやパパさんには是非一度目を通していただければと思います。
横の関係を築く
親と子は対等でなくてはなりません。特に親子の関係はひとつ間違えると上下関係を強要しやすく、それにより子供たちは心を閉ざしてしまいます。ここでは、横の関係を築くための2つのポイントを紹介します。
ポイント 子供たちの声に耳を傾ける 一緒に悩み一緒に考える
子供たちの声に耳を傾ける
子供たちの小さな声に耳を傾けてみてください。実際にはけっして声とは限らず、子供たちの行動や態度の中に今子供たちが悩んでいることが潜んでいます。
中学生ともなると悩みを自分で解決するように思考していきます。その反面、心の底では親に頼りたいという気持ちも強く持っており、それが言葉ではなく態度で現れてきます。
子供によっては暴力的になったり、突然甘えたり、ひと言もしゃべらなかったりすることがありますが、本当は頼りたいことの現れです。そういった態度が出てきたら「何か悩みを抱えてきているんだろうな」と思ってみてください。
急に怒り出す
物に当たる
親に暴言を吐く
親を無視する
部屋に閉じこもる
髪を染める
物を盗む
これらの行動は反抗期に見られる行動ですが、実はこのあたりは親や大人の発言によってあからさまに態度として表れる行為です。この場合はカッとならずにその行為に同調する気持ちで対応することが大切です。
ひとつ例として「子供が物を盗む行為」を上げると、その行為は親のしつけが厳しい現実が潜んでいます。物を盗む行為自体は悪いことですので注意は必要ですが、その行為を及んだ心の底の叫びは親の態度にあるわけです。
最近では特に多いのが、子供の窃盗で、学校内でのクラスメートから物をとる行為や親から金を盗み行為などの相談が目立ちます。また学校で粗暴行為や万引き行為などの相談も多く、ほとんどが常習化しており、いずれも治療に難渋することが多いケースです。その原因の発端は親の厳しいしつけが原因となっていることがおおく、親からは子供が悪いことをしているから怒って当然であるとの考えから抜けれません。 医療法人社団星愛会 花と心のクリニックより引用
このように親の一方的な考えを押し付けることは子供自身の発言を萎縮し、結果、親を困らせる行動に移るのです。
この場合「物を盗んだのは私たち親の問題である」と認識し、「そういった行為をさせてごめんね」と言えるように子供に接することができれば少しずつ打ち解けていくことができます。
一緒に悩み一緒に考える
もし子供の口から悩みを打ち明けてきたら、絶対に親なりの答えを出さずに、一緒に悩んでみてください。
これは子供に限らず大人も同様で、相談者としては答えを欲しいわけではない場合が多くあります。
特に子供の場合は、すでに自分なりの答えを持っていて、その答えに対して「そうだね」と言ってもらいたいのがほとんどです。
それなのに、せっかく心の底から悩んで打ち明けた悩みを親の考えひとつで喧嘩になることは多いにあります。
実際に親は、大なり小なり上下関係を意識します。その状況下では、親の意見は上からの押し付けに子供は感じます。
本来は横の関係を子供と築くことが大切で、横の関係を築いていれば、親の意見はアドバイスとして受け入れてくれます。
対人関係は横のつながりである
ではどうすれば横の関係を築くことが出来るでしょう。
そこで重要なことは、子供の悩みを聞いて一緒に悩むことが大切です。そうすることで子供は子供なりの答えを発し、横の関係を築くことが出来ます。
そして一緒に考えて悩んだ結論ですので、子供は今まで以上に前向きに物事を捉え、また、次も悩みがあるときは相談してくれます。
この繰り返しが、親と子の関係を太くし、横のつながりを築くことが出来ます。
ただ残念なことにその答えは全く親の考えと正反対の場合も多々あります。そのような場合の例として、私が体験した高校受験での志望校選びを例にしてお話します。
私の長女のことですが、高校は音楽の専門学校へ行きたいと言ってきました。色々調べた結果だったそうですが、親としては賛成できません。 ただ、どうしてその答えにたどり着いたのかを最後まで聞いてみると、普通高校へ行きたくない理由があり、その中に友達関係が見えてきました。そこで私は納得し、二人で音楽の専門学校を調べました。 様々なパターンを一緒に考えましたが、通学が2時間かかったり、将来性に不安もあったりとなかなか良い場所は見つかりませんでした。 さすがに娘から「あきらめるよ」と言ってきて、実はもともと勢いで考えたこともあったので、この件は本人が納得したようでした。
ここで重要なことは、初めにどんな意見にもまず初めに同調し、そしていっしょに考えることです。相談されたときに直接的でなく遠回しでもダメと言っていたら、本人は絶対に納得せず、また心を閉ざしていたことでしょう。
自分と子供と分けて考える
親は時たま、子供を親の分身のように接しているときはありませんか。
自分が泳げないから子供にはスイミングスクールに通わせるとか、英会話ができないから子供には小さい時から英語教育を学ばせるとか。
どうでしょう。思い当たるふしはありませんか。
しかし残念ながら、親の想像通りに子供は成長していかなかったことが多かったのではないでしょうか。
このときには子供と親は分けて考える必要があります。その考え方はアドラー心理学の中にあります。
課題の分離を意識する
先ほどの高校受験での志望校選びでもそうですが、子供が考えた志望校は子供の責任の下で決定した高校です。その高校へ行くのは子供であり、親である私たちではありません。
しかし多くの親は偏差値で判断したり、ガラが悪いと近所で評判だからこの高校はダメだとか。子供の意見を聞かずに親が志望校を決めることが多々あります。
本来であれば生徒の成績と多くの高校の特色を知っている担任の先生と生徒である私たちの子供とで志望校を決定していきます。
親はその決めた学校に対して金銭的なことや交通手段など親として考えなくてはならないことを最優先に考えることが大切です。
この考え方はアドラー心理学では課題の分離という考え方に当たります。
課題の分離とは「自分と他者の課題を分ける」という考え方です。
要するに自分と他者の責任を分けることが重要で、子供の課題は子供が解決し、親が介入することはならないのです。
逆に親は親の課題があり、親の課題は親が解決するべきことになります。
対人関係のトラブルは人の課題に土足で踏み込むこと、踏み込まれることから起こります。
高校の志望校選びにしても親の課題は金銭的なことは考えることで、子供が「私立は学費が高いから私立を受けるのはやめよう」と考えることは、親の課題に子供が介入している典型例です。
ただ、アドラーはこうも言っています。
もつれた糸を課題の分離でほどいた上で、自分だけでは解決できない課題については協力を求めても良いし、求められればできるだけ協力することが大事です
「自分だけでは解決できない場合は、他者の協力を求める」これは共同の課題です。
自分一人では解決できない問題は他者に協力を求めることはとても重要で、今悩んでいるママさんパパさん、そして子供たちはおそらく自分一人では解決できない問題を抱えているのではないかと思います。
そういった悩みの解決は他者に相談することが大切になります。
ひとは常に誰かとつながっている
悩みを持ち始めると一人孤独に感じることが多く、一人で悩み始めます。特に子育てに関しては、以外と親や友達に相談しにくいことも多いです。しかし、そういうときこそ、甘えなくてはなりません。
私自身が悩んだときには次を意識していました。
自分は弱く限界がある 1人で行き、問題を1人で解決しようとしたら滅びてしまう 人は他人と常に結びついている
学校の先生に相談
子供とのトラブルが起きた時は、まず初めに担任の先生と相談しましょう。
相談内容によっては学級担任や生活指導の先生、また保健室の先生や教頭先生や校長先生までもが相談に乗ってくれます。
先生は、私たち親が思っている以上に1人1人の子供たちを研究し、常にみてくれています。
また過ごす時間は親といる時間よりも長く子供たちと接しており、共同生活の中で先生たちは子供たちの良いところや苦手なところなど親が知らない性格までよく知っています。
私の経験ですが、息子は中学生の頃、とても荒れていて、特に家の中が暴力的になっていた時期がありました。
どうにも手が付けられなくなり、担任の先生に家庭内の状況について相談したところ、先生も息子から相談を受けていたそうです。
そのとき初めて、私たちが息子に対して知らず知らずに彼を追い込んでいたことがわかりました。
もともと勉強ができる子で、期待をしすぎてしまったことが原因だったのです。
そこから、私たちからは息子に対して勉強や受験のことは話さないようにし、息子も自分なりに考えるようになり、暴力的な行動は落ち着きました。
カウンセラーに相談
もし自分の子供がいつもと違うなと感じたら、早めに心理カウンセラーに相談することが重要です。
その訳は、子供の小さな変化を感じとった時には、実は大きな問題を抱えていることが多く存在しています。
中学生のころは親に自分のことを隠したがりますので、何か変化を感じるときはその隠しきれなくなっているくらい、悩み苦しんでいます。
そういった時には心理カウンセラーに相談してみて下さい。
ただ、子供に「行ってみよう」と言って無理につれだすのではなく、「私が相談を受けるので悪いけど一緒に来てくれる?」とあくまでも補佐としてついてきてほしいことを伝えてください。
学校にカウンセラーの先生が定期的に来ていることが最近では多いはずですので、うまく利用することも良いです。
もし犯罪に関わる状況であれば、迷わず心療内科へ受診し心理カウンセラーを紹介してみてください。
1人で悩まず協力をもとめる
誰にも相談できず1人で悩む親は結構多いです。
特に自分の子供って家族や自分自身をさらけ出すことになるので、なかなか人に相談する勇気がないですよね。
唯一の行動するとすればネットのサイトで体験談を調べるくらいかと思います。
確かにネットでも解決の糸口は見つかるかと思いますが、その情報に振り回される危険性があります。その子にはその子に合った解決方法があり、ネットの体験談がその子に合うとは限りません。
そのため先生やカウンセリングを悩まず相談することをすすめましたが、私自身、子供が中学生のころ、ネットの情報にかなり振り回され、そのたびに失敗を繰り返していました。
結局、最後には学校の先生に相談したことによって少しずつ改善していくのですが、そこにはアドラー心理学との出会いがあったわけです。よく人は一人では生きていけないと言われます。
これをアドラー心理学では共同体感覚と言います。
子育てをするうえでもその共同体感覚を持つことが重要で、常に意識すれば、悩み苦しいときには、素直に相談することができます。
共同体感覚とは「他者と結びついている」という意味で、ひとは一人では弱くすぐに限界に達してしまします。
自分は強く一人で困難に打ち勝つことができると思うことは自分自身が滅びてしまいます。
自分は弱く限界がある
1人で行き、問題を1人で解決しようとしたら滅びてしまう
人は他人と常に結びついている。
人は弱く限界があり、一人で解決しようとすると崩壊します。もっと人を信じて人と人とのつながりを大事にし、今までの自分を変えられれば、悩みも解決していくでしょう。
まとめ
親と子の関係は、時としてトラブルを引き起こします。
特に2回の反抗期と呼ばれる2歳~5歳と12歳~17歳は特にトラブルが起こしやすい時期です。この時期の親はいつも以上に冷静にただ心は熱く子供と接することが大事になっています。
親は子を1人の人として考えることができれば、親が子に持つイライラや過度に期待しすぎる気持ちなどはバカバカしく感じるはずです。
親と子は切っても切れない関係ですので、つながりを大事にし、縦ではなく横の関係を築ければ子供と良い関係を結ぶことができ、いままで感じている子供の悩みも解消してくるはずです。
子供たちが反抗したりトラブルが絶えない原因は親である私たちであること。そして、自分自身が変わることで子供たちも大きく変わります。それが本当の答えです。
それではまた。
アドラー式子育てが効く!今日から実践できる心理学に基づいた教育法 |札幌市 学習塾 受験|チーム個別指導塾・大成会
アドラー式子育てとは、心理学者アルフレッド・アドラーの研究に基づく子育て方法のことです。
アドラーは、フロイト、ユングに並ぶ心理学の3大巨匠とされており、そのベースとなっているアドラー心理学は、書籍「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社)にてその思想が解き明かされています。
この本は2013年に発行され大評判となり、それにより今ではアドラー心理学は多くの人に知られるようになりました。
アドラー心理学がわかる本「嫌われる勇気」とはどんな本?
「嫌われる勇気」は、日本で2013年に出版されました。
アドラー心理学の第一人者である岸見一郎氏とライターの古賀史健氏により執筆され、アドラーの思想を、哲学者と青年の対話形式でわかりやすく解き明かしています。
この本は、アドラー心理学についてわかりやすく述べられており、 仕事や子育て、人間関係など、様々な悩みにこたえる指南書 としてふさわしく、なかでも特に劣等感が消えない人におすすめの内容といえます。
この本を読んで人生観や世界観が変わったという人もいるようです。
ここでは特に、子育てにフォーカスして「嫌われる勇気」の中の参考になる点を紹介したいと思います。
課題の分離~これは「誰の課題」なのか?
何か問題が起こったときの関わり方として、次のようなことをアドラーは提唱しています。
自分の力でコントロールできることは一生懸命考えて動けばよいが、自分でコントロールできないことは、動いても仕方がない、自分の力ではどうにもならないことについては、手を出すことはもちろん、考えることさえ無駄であるといっています。
これは「 自分にとっての『課題』と他人にとっての『課題』を分離するべき 」という考えに基づくものです。
このことを端的に示す次のような言葉があります。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」
馬を水辺へ連れていくことは、自分の力が及ぶ「自分の課題」だけれど、水辺に来た馬が水を飲むか飲まないかは、自分の力ではどうにもならない馬自身の問題、つまり「他人の課題」です。
「他人の課題」は、自分の力ではどうすることもできません。
他人がどう動くかは、他人が自分で決めることだからです。
では、自分はどうすればよいのかというと、 とにかく「自分の課題」だけに向き合い、それを一生懸命取り組むことが大切 だといっています。
他人を自分の思い通りに動かしたり変えようとすることは、よくよく考えてみれば無理なことです。
他人がどう動くかは、あくまでも他人が決める「他人の課題」であって、自分の課題ではありません。
ですから、自分にとっては考えても仕方のない、どうしようもないことなのです。
そうはいっても、自分にとって「大切な人」であればあるほど、うまくいく方向へ動いてほしいと思ってしまいますよね。
子供を持つ親御さんであれば、なおさらわが子のことが心配で、親の思うとおりになってほしいと思うことでしょう。
そんな時には、その状況で「親として自分ができることは何なのか?」を考えて実行するようこの本に述べられています。
つまりそこで「自分の課題」を見つけ、その解決のための行動をすることが大切だというのです。
迷った時や悩んだ時には、まずは「これは誰の課題なのか?」ということを考える癖をつけ、「自分の課題」と「他人の課題」を分けて考える「課題の分離」を心掛けると良いでしょう。
「課題の分離」をするうえで大切なのは、人から褒められたり認められたりしたいという「承認欲求」を捨てることだといいます。
なぜなら、褒める・承認することは、他人がすることだからです。
つまりそれは「他人の課題」です。
そうではなく、自分はなにが楽しいのか、何を幸せに感じるのかをゴールにすること、つまり自分でコントロールできる「自分の課題」に注力することが大切だと述べられています。
タテの関係を作るな
「嫌われる勇気」の中では、 人間関係は、上下関係ではなく、対等な関係であることが大切 だと書かれています。
そこでは、人をむやみに「褒める」ことについての危うさを述べてられていました。
子育てで褒めることは、一見すると良いことのようにも見えます。
ところが人が人を褒めることで、無意識にそこには上下関係が生み出されてしまうというのです。
褒めることは、立場が上の人(この場合親)が、立場が下の人(子供)に対して行う行為です。
子供は無意識に「褒められたい」と思い、親の思いを汲んで動くようになり(「他人の課題」)子供自身の本当の意思に反した行動をしてしまうことになるのです。
つまり、親が「褒める」ことで、子供の承認欲求を刺激することになってしまうというのです。
「褒める」ことが不適切なのだとしたら、子供が良い行いをしたときに、親はどうするのが良いのでしょうか。
この本の中では、その際に行うべきことは「褒める」ことではなく、「感謝する」ことだと言っています。
子供を褒めるのではなく、感謝の気持ちを伝えること、「ありがとう」と言うことが良いのだそうです。
なぜなら、感謝することには上下関係はないからです。
ただし注意しておかなければならないことは、「他人のため」に行動を起こしたのにその人から感謝されなかったとしても、不満に思ってはいけません。
感謝されることは、立場を変えてみてみると、感謝をする「相手の課題」といえます。
「自分の課題」ではないので、感謝されなかったとしても、そこに何も感じる必要はないのです。
自分がその行動を起こしたことで得られる自己満足だけで十分だと述べられています。
物事の結果を原因に求めてはいけない。何が目的なのかということが重要
「嫌われる勇気」では、人の行動について「原因論」をはっきりと否定しています。
人の行動の結果は、原因があるから結果があるのではなく、すべての行動は目的に対しての手段に過ぎない のだというのです。
例えば、「子供が言うことを聞かないからついつい大声で怒鳴って叱ってしまった…」と、反省する親御さんがいるかもしれません。
なぜ、大声で怒鳴ってしまうのかといえば「子供が悪いことをしたから」「いうことを聞かないから」と様々かもしれませんが、それらの原因を怒鳴ったことの言い訳にしてしまっているようにみえます。
アドラー心理学では、人の行動は「原因」によるものではなく、「目的」にあるのだといいます。
「子供を大声で叱る」という行為には、例えば「親の権威を示したい」という「目的」がそこにあったといえるのです。
もしも子供が悪いことをしまった時、子供自身にそのことを理解して反省してほしいと親が思うならば、子供に対して丁寧に言い聞かせてやればよいのです。
そこで子供を威圧する必要はありません。
このように、「目的」に目線をずらして考えてみると、物事の結果を考えるうえで過去を振り返っても仕方のないことに気づきます。
現在の結果について、原因と思われる出来事や暗い過去にとらわれて、それを言い訳にしてはいないでしょうか。
アドラー心理学では、「今この瞬間を生きる」という目的論で物事を考えることを推奨しています。
人生は、今この瞬間から未来の目的に向かって変えられるのです。
「アドラー心理学」は子育てにも活用できる~アドラー式子育て
「嫌われる勇気」のタイトルにも使われていますが、アドラー心理学では「勇気」という言葉がよく使われています。
勇気とは、目の前にある解決すべき課題や困難を克服する力 です。
子供がその勇気を身につけるためには、親が「ほめる」ことも「しかる」ことも必要ないのです。
では、親には何が必要なのかというと、子供のありのままを受け入れ、子どもの存在価値そのもの全てを受け入れることだといいます。
それが「勇気づけ」です。
アドラー式子育ての最終目的である子どもの「自立」を促す子育てには、この「勇気づけ」が不可欠です。
けれどもなかなか難しく、ついつい「ほめる」と「しかる」を繰り返してしまいがちです。
ところがそれを続けてしまうと、子供は「勇気がくじかれた」状態になり、親は子供の自立の足を引っ張ってしまうことになってしまいます。
例えば何か新しいことを始めるときに、「勇気がくじかれた状態」の子供は「無理」「できない」とすぐに言うようになってしまいます。
それでは、一体どうすれば親は子どもに正しい勇気づけができるのでしょうか?
ではここで改めて子供にとっての「自立」とは何かと、その注意点を確認しておきましょう。
自分で決められること
自立とは、 自分で何を行うかを自分で決めて行動することが出来ること です。
自分で自分の価値を決められること
自立とは、 自分で自分の価値を決められること、自分で自分を認められること、つまり自分に自信が持てる状態のこと を言います。
大人から褒められたり、しかられたりして育ってきた子供たちには、自分で自分の価値を見出すことが難しいといえます。
なぜなら、常に他人の判断軸で自分への評価をされ続けてきており、自分で自分の価値を決めていないからです。
自己中心性からの脱却
子供は「世の中は自分を中心に回っている」ように考える「自己中心性」がありますが、これを脱却できた状態を自立と言います。
「自己中心性からの脱却」ができていない子供は、本来ならば自分でできることでも、「自分には何もできない」というふりをして、大人の援助を得ようとします。
そして大人もそれについつい応えてしまいます。
アドラー式子育て 正しい親の子供への関わり方
どんな子供でも、親(または大人)の援助がなければ生きていくことはできません。
子供も親もそのことを本能的に知っています。
ただし、子供はいつか成長して大人になり、親から自立します。
「その時」は、親にとっては想像以上に早い訪れとなることもあるようです。
そんな時親は、子供が自立できていることに意外と気づかないものです。
いつまでも子供が小さいままだと思いこんでいるからです。
そうすると、子供は「自立できないふり」をしてしまいます。
そうしたことを防ぐためにも、アドラー式子育てでは次のことを特に重要視しています。
褒めない
以前も述べましたが、人には人から認められたいという承認欲求が備わっています。
それ自体は悪いことではありませんが、褒められることで承認欲求を過剰に刺激してしまい、「褒められないと行動しない」という思考に陥ってしまいます。
叱らない
子供が問題行動を起こしたとき、多くの親は子供を叱ります。
けれどもその子供たちはなぜ、そうした問題行動を起こしてしまうのでしょうか。
それには、子供はあえて叱られることをしているケースがあるということを親は知っておかなければなりません。
なぜかというと、子供は常に親から認められたい、親に愛されたいと思っているからです。
だからこそ、親の注目を自分に向けたいという思いが強まり、問題行動に至ってしまうのです。
そんな時に親が子供を叱るとどうなるでしょうか。
叱られた子供は、親の注目を自分に向けられたと思い、この方法で自分の欲望が達成されたと感じるでしょう。
そうすると、親が子供を叱ることで、問題行動がなくなるばかりか、ますますエスカレートしてしまう可能性もあるのです。
子供を人格ある個人として認めること、フラットな関係性が大切
「嫌われる勇気」の中でも言われているように、人間関係はタテの関係ではなくフラットで対等な関係であることが大切だとアドラーは言っています。
親子関係も同じです。
子供を一人の「人格ある個人」として、親は尊重しなければなりません。
そのため、子供を上から目線で見てはいけません。
親が心掛けたいのは、子供が何をしていても静観する こと。
子供が何をやっても「子供の課題」であることを認識するべきなのです。
ただし、どうしても看過できない問題行動を子供が起こしてしまった時には、その問題を親子の「共通の課題」にしてしまいましょう。
そしてその共通の課題の解決に向けて、お互いに言葉を尽くして説明し、一緒に考えることが最善策です。
そこには褒めることも叱ることも必要ありません。
必要なことは、相手に対する「共感」です。
もし子供が不適切な行動をしてしまった時、親がすべきことは次のようなことだといいます。
相手の気持ちを理解して、共感すること。そしてその気持ちを相手に伝え、共通の課題として取り組むことです。
「あなたはそれが嫌だったのね。あなたの気持ちはわかったよ。でもお母さんも困るからやめてほしい。どうしたらよいかあなたとお母さんで一緒に考えていこうね。」
と丁寧に子供に伝え、共感することから始めましょう。
そして親は、子供の考えに関心を寄せるようにすることも大切です。
とはいえ時には、子どもに対して、感情的に怒ってしまうこともあるかもしれません。
その時は、「自分はイライラしていたんだな」「どうすれば怒らないですむかな」と反省し、できるときにまた、子どもに寄り添うようにすると良いでしょう。
また、どうしても子供の問題行動にイライラして、ついカッとなってしまいそうになったときは、いっそのこと子供を見ないようにするということもお勧めです。
親は親で、自分の好きなことをしたり、ショッピングをしたり、子供から意識的に視線を逸らしてみてはいかがでしょうか。
親御さんの悩みでよく聞くのが「子供が勉強をしない」ということ。
親御さんとしては、とてもはがゆい思いをしていることでしょう。
けれども何度も述べてきたように、この場合でも、親は子供の勉強について介入するべきではありません。
子供が勉強する・しないは、「子供の課題」だからです。
そもそもなぜ子供は勉強に取り組まないのでしょうか。
この時に親御さんに振り返っていただきたいことがあります。
子供が勉強に取り組まなかった時、子供を叱ってはいませんでしたか?
親から叱られると子供は、「親に叱られたからやらない」という理由を作り出します。
けれどもそれは、「親に叱られたこと」を「自分ができない」ことへの言い訳に利用しているだけにすぎません。
親は子供の挑発に乗ってはいけない のです。
また、子供が「できないという結果を出してしまわないため」に、わざと「自分の課題」である勉強に取り組まないのだということも考えられます。
つまり子供は、「もっとちゃんとやれば、勉強すれば、練習すれば、本当はできるのだ。」という可能性の中にとどまっていたいのです。
「自分の課題」に取り組まないままでいた方が、「できないという結果」をはっきりと出してしまうよりも、子供にとって都合が良いのです。
もしも親の注目を得ようとして、そのような問題行動を起こしているのならば、親のするべきことはただ一つ。
子供を信じる ことです。
子供の課題であるのに、それを見て親が叱ったり小言を言ってしまうのは、それはひとえに親が子供を信頼していないからです。
ここですべての親御さんに信じてほしいのは、子供には「自分の課題」を自力で解決できる力があるということです。
「あなたを信頼しているよ」という態度とメッセージを、子供に正しく伝えることが出来れば、子供は自然と親からの信頼に応えようとするでしょう。
子供を「子供扱い」しないで、一人の個人として尊重することが、何よりも重要なのです。
勉強することは、「自分の課題」であり、「いずれ他者や社会に対する貢献ができるようになるためにするべきこと」ということを理解できた時、必ず子供は「自分の課題」を解決するため、勉強に取り組むようになるのです。
子供の人生で必要な親の「勇気づけ」
親の役割は、 子供が「自分の課題」を自分で解決できるように援助する ことです。
大人が子供を援助できるようになるためには、親が日ごろから子供を信頼し、良好な関係を築いておく必要があります。
子供が「自分の課題」を解決するためには、時には時間がかかることもあるでしょう。
けれどもそこに即効性を求めてはいけません。
もしも子供が「できないかもしれない」と自信をなくしたときも、親が子供を信頼してあげれば、「自分には課題を解決する力がある」と子供は思うことが出来ます。
そしてそれは「自分には価値がある」という自信や自己肯定感にもつながっていくのです。
まずは、子供に自分自身を好きになってもらうことが大切です。
そのために親ができることは、子供と他人を比べるのではなく、以前の子供と比べて成長したというプロセスを認めることです。
「親がいつも自分を見守って応援してくれている、自分を認めてくれている」という自信と安心感が、子供にとって前へ進むための原動力になります。
それこそが、子供の自立のために最も必要な「生きる勇気」なのです。
何度も述べますが、「子供の課題」と「親の課題」は違います。
アドラー式子育ての目標は、子供が自立すること。
子供が自分自身の判断で、自分自身の人生を決めることができるようになること。
そのために親は、子どもの力を信頼し、敬意を持って子どもの成長発達を援助すること、つまり子供を勇気づけることがとても大切です。
子供がありのままの自分を認め、親のためではなく、自分自身のために成長するようにと願い、子供を勇気づけることこそが、親として取り組むべき最大の「自分の課題」といえるでしょう。
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高校生以上の子どもを見る目
今晩は。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。
数日振りの投稿です。
さて、高校生以上の子どもを持つ親が、彼らとどう接したらいいか、カウンセリングにお見えになることがあります。
その日は、大学生の息子を持つお母さんが、夏休み中の昼夜逆転により子どもの将来が心配になり、相談に来られました。
夜中にずっとパソコンをやり、アルバイトも探さず、このままだとニートになると心配していました。
夏休み以前の状態を尋ねると、対人関係は苦手だが、しっかり大学に通っていたとのことで、「これ」といった大きな問題は見当たりませんでした。
時は、北京オリンピック期間中。テレビの画面では、若々しいスポーツ選手がメダルを獲得し、インタビューに答えている姿を見ると、我が子との落差にいたたまれない気持ちを抱いていたようです。
そのお母様は、「テレビの画面の理想の子」という表現を使っていました。
家の中には、「昼夜逆転の困った子」がいます。
私は、夏休み中でもあるし、アルバイトをする差し迫った必要性もないので、お母さんのものの見方を変える一助として、IT先進国の「スウェーデンからの留学生」のたとえを使いました。
私の持論は、夫婦については「すべての結婚は国際結婚だと思え」、理解不能な思春期の子に関しては「外国人留学生のホームステイとして接しよう」です。
外国人留学生をホームステイさせたらきっと、次の心構えを持つことでしょう。
①彼らの文化を尊重しよう
具体的には、
(1)違いを理解しよう。
(2)ある行為は、日本では許されないことを伝えよう。
②干渉しないでおこう
③将来に期待しよう
数日後、そのお母さんからメールが届きました。ご本人の許可を得て、転載します。
「課題の分離」が 思春期子育てで「大事だけど難しい」と言われるワケ
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「課題の分離」という言葉をご存知ですか?
当カレッジのベースでもあるアドラー心理学の言葉です。
この「課題の分離」という考え方は、『実際にやってみると難しい』という声も聞きますが、思春期の子育てではとても大事です。
そして上手に役立てられれば親子関係だけでなく、様々な人間関係がと~ってもラクになります 🙂
お母さん 最近「課題の分離」という言葉を知ったので、やってみようとしたんですが。。 実際にやろうとすると「ここはどうしたらいいのかな?」とわからないことが出てきます 😐
「課題の分離」は古くからの日本的な親子関係やコミュニティを重んじる文化とは、かなり異なる視点です。
なので、「使いこなせている見本」があまり身近に居ないことも多いので、やろうとして時に迷うことがあるかも知れません。
特に子育てでは、課題を分離したあとで『ここからどうしよう?』・・と迷うことも多々あります。
私にもたくさんそんな経験があります 🙂
今回は「課題の分離」の大切さと、お悩みから抜け出すコツをご一緒に見ていきましょう
お母さん はい、知りたいです
「課題の分離」とはどんなこと?
「課題の分離」というのは、『困った』『なんとかしたい』と思うような ”課題” を感じた時に、「それは誰の課題なのか」と問い直してみることです。
お母さん 課題が誰のかって、どういうことですか?
その「なんとかしたい、取り組みが必要だと思うこと」を、誰がコントロールできるのかや、その課題の結果の責任を誰が負うのか、と問うことで、それが誰の課題なのかわかります。
例えば「宿題をしない」という課題は、本来子どもの課題です。
宿題をするかしないのかは子ども本人にしかコントロールできませんし、その結果「成績が伸びない」「先生に叱られる」などは子どもが体験することだからです。
そしてその人の課題には、他人が立ち入らないのが原則です。
お母さん しないんじゃないかと不安 になります。 う~ん、そうやって考えれば、それが子どもの課題だというはわかるんですが、そのままにしておけば、ずっと子どもは宿題をになります。 それに子どもが宿題をちゃんとしないのは、親のせいだと言われそうです。
そうですね、それが親として気になるところですね。
他人のお子さんなら、「大丈夫かしら?」と思っても、実際に『宿題をやったほうがいいわよ』と何度も声をかけたりはしないでしょう。
でも自分の子どもなら「やらないままになるんじゃないか」「親のせいだと思われる」と気になることもありますよね。
「やらないままになるんじゃないか」という心配に対しては「自然の結末を体験させる」という考えがアドラー心理学にはあります。
子どもが「自分の課題である宿題をしない」ことで、どのような結果になるかを子ども自身に体験させて、そこから『宿題は自分で取り組むべきことなんだ』という気づきが起きるのを待ちます。
人は本来、自分でものごとを体験して、自分で「良かった」「嫌だった」と感じることが一番の気付きと学びになります。
「宿題をしてよかった」と自分で感じれば、子どもは自分からそれをやるようになりますし、逆に「やらなかったら嫌なことが起きた=勉強がわからなくなる、先生に叱られるなど)」があれば子どもは「やっぱりやろう」と思うことで取り組むようになります。
お母さん 子どもが宿題をして良いことをがあったり、しないままで痛い目にあうのも必要なんですね。
そうですね 😉
そしてもう一つ「論理的結末から学ぶ」という考えもあります。
こちらは体験するより前に「こうなったら・・・になる」と考えることで、自分の望む未来につながるような行動をするようになることです。
お母さん うちはこれはダメみたい 😐 いくら何度も「やらないと怒られるよ 👿 」と言っても聞かないんですから
🙂
自然の結末から学んだ体験が、ある程度の回数がないと論理的結末を想像する力は育ちません。
また、思春期は親から「やりなさい」という口調で言われると、それだけで反発する時期です。
それに思春期の脳は「今の快楽」の方を「未来の快楽」よりもずっと強く感じやすいので、論理的結末を想像して「理性的・合理的に」行動するには、その未来でどんな気持ちになるのかがちゃんと想像できるまでの、ある程度の体験や練習が必要なんです。
幸子さん とりあえず子どもには、「宿題についてどう思ってる?」と 意識を向けさせて みたり、「早く終わらせるとスッキリするよ」などと 未来に良い気持ちが持てることを伝えて おいて、 多少のことは一度自然の結末を体験させる のがオススメです。
「自分で決めたい」という思春期の思いは、自立に向けてはとても大事です。
大人は論理的結末を想像する力が、思春期の子どもよりもずっと強いので「~~すればこうなるってわかるでしょ」とハラがたつこともありますね 🙄
ただ、そのイライラごと子どもに「論理的結末」を押し付けても、子どもはその「イライラと押し付け」の方に反発するだけなので、うまく居ない確率が高いです。
怒られたからと渋々宿題をやったとしても、子どもが自分で論理的結末までちゃんと想像したのでないのなら、「次からは自分でやろう!」とまではならないことがほぼほぼです。
お母さん むむ、まさにその繰り返しをやってますね。 ただ親がうるさいからやるだけなので、毎回怒ってばかりです。 本人が自分で”感じる”のが大事なんですね。
はい、のちほど詳しく述べますが、それが一番の原則です。
そしてもう一つの「子どものことは親のせいだと思われる」は、日本ではまだ根強く残ってますね。
昔々は「子どもは親の持ち物」で、家のためには売られたり?するのがアタリマエだったのが日本などの含めたアジアの文化ではありました。
その後も親子の上下関係が根強く残っていましたし、子どもの”不始末”も”成果”も親ものもだという考え方もまだあります。
テレビでも30歳過ぎの人の不始末について、その親が芸能人だったりすると、それをずっと追求するような番組もありますね 🙁
「課題の分離」というのはそんな文化とは異なる文化の言葉です。
子どもでも一人ひとりが個人としての存在価値を持ち、自分の目的に気づいて行動の責任を取るという考え方が基本にあります。
昔は昔なりの考えて、社会のバランスが取れていたんですが、もうイマドキでは社会が大きく変化しています。
今の日本には様々な文化や考え方が混じって存在している状態です。
今の社会に合うものも、もう合わなくなっている考え方もあります。
色んな考えの人が、それぞれの考えでアタリマエだとすることを基に意見を言ってきます。
でも、さまざまな考えがあるだけに、かつてのように”ひと目を気にして” ”他者に合わせよう” としてもうまくうまく行かない時代です。
自分でどの考えが自分にフィットするかを選ぶことが必要です。
幸子さん もちろん、「私はこれ!」と思ってても、他の人からあれこれ言われれると、気になることもありますね。 そんな時は自分の気持を見直してみたり(やっぱりこの考えを選ぶのか)、ちゃんと話を聞いてくれる信頼できる人に話してみるのもオススメです。 気持ちが楽になったり、自分の考えも整理できて、スッキリします 🙂
次は「課題の分離」が思春期にとても大事なワケについて見てみましょう。
それに納得感が持てれば、周りの人の意見に引っ張られることもなくなります
(^_-)
課題の分離が思春期にはとても大事なワケ
思春期になると、子どもには「自分でやりたい」「自分で決めたい」という意欲が強くなります。
それは自立に向けて成長するために必要な本能です。
人間には「親離れ」の本能がないので、子どもの「子離れ」の意欲に寂しさと戸惑いを感じることもありますが、それだけに、子どもの意欲は大切にしたいです。
(参照:子離れとは?:イマドキに ”難しい” と言われるワケ)
課題の分離をせずに、親が子どもの課題に口や手を出してばかりだと、次のようなことが起きやすくなります。
課題の分離がない親子関係に起きること ①依存的になる ②失敗を恐れる ③反抗的になる ④子どもが自信を失う ⑤親が忙しくなる ⑥子どもが自他の境界をひけなくなる
①依存的になる
課題の分離がなく親が子どもが取り組むべきことに手や口を出し続けると、子どもの「自分でやりたい」「自分で決めたい」という本能的な意欲が削がれてしまいます。
そうなると子どもは自立を諦めて、依存的になってしまうんです 😯
そして親に抵抗しても聞いてもれえなければ、子どもは「自分が何を言っても無駄」と学習するので、他の人ともコミュニケーションをとって、わかり合おうとする意欲もなくなってしまいます。
さらに親になんでも先回りして用意してもらえば、ある意味ラクなので、ちょっと困難がありそうなことにはチャレンジもしなくなってしまいます。
②失敗を恐れる
親がいつも論理的結末を考えて指示ばかりしていると、子どもが自分で自然の結末を体験する力も、論理的結末を考えて感じる力も育たなくなってしまいます。
そうなると失敗も体験できないので、「失敗をとても嫌なこと」と感じるだけで、そこから立ち直ったり学んだり、迷惑をかけた人に許してもらう練習もなくなります 😯
それではますます失敗が怖くなるばかりなので、失敗のリスクがあることには、始めからチャレンジしなくなってしまいます
(T_T)
③反抗的になる
ちょっと意外なようですが、子どもは課題の分離がなく過干渉な親には反抗的になります。
自分で決めた行動でないと、その結果の責任を取るのは難しいので、うまくいかない時には親のせいにして、親を責めます。
甘えが過剰になるからです。
また、そうなってしまうと、親が関係していないことでも全て「親のせいだ」と屁理屈をつけて、親に反抗的な態度をとります。
それは「自分の課題には自分で向き合う経験の不足」と「過剰な甘え」があるからです。
④子どもが自信を失う
自分で課題を乗り越えた成功体験や、失敗から立ち直った経験がないと、子どもには自信がなくなります。
自信というのは「自分は失敗しない」という思いではなく、「これかも色々あるかも知れないけど、なんとかなるだろう」という感覚のことだからです。
そして親が子どもの課題を処理してばかりということは、その裏に「この子はアレコレ言わないと課題を乗り越えられないだろう」という思いが潜んでいます。
子どもはそれも無意識で感じますから、「できない子扱い」はその子の勇気を削いでしまいます。
⑤親が忙しくなる
子どものやるべき課題を子どもに任さないと、子どものことは何でも親が口や手を出すことになります。
そうなると親の人生の多大な時間が子どものために使われます。
子育て期間を過ぎてもそれは続くので、親の人生は「子どもものために」で一色になり、他の仕事や趣味、友人と過ごす時間なども削られてしまいます。
その上に、子どもは自立できないので、自立した個人としての幸せは手に入りません。
「子どものために自分を犠牲にするのが良い親」という考えを持っていると、いつの間にかそこにハマりやすくなります 😯
⑥子どもが自他の境界をひけなくなる
いつも自分の課題に口や手を出されていたり、だんだん子どもは「自分の領域」がわからなくなってしまいます。
思春期になると子どもが「自分の部屋に入らないで」「自分の好きなことにあれこれ言わないで」と言うのは、「自分の領域があること」を意識し始めたからです。
(思春期の始めの頃にはそれに過敏になることもありますが 🙄 )
「自分」という自立した個人になるためには、「自分の領域」と「他者の領域」を見分けて、どちらも尊重することが大事です。
でもまず「自分の領域」を尊重されたことがないと、自他の区別をつけずらくなってしまうので、「他者の領域」を尊重することもできなくなってしまいます。
「自分の領域を尊重されない」というのには、子どもの課題に親が侵入するパターンだけでなく、親の課題を子どもに押し付けるというパターンもあります。
親の仕事や人間関係のイライラで子どもに当たるのもその一例です。
これは(もちろん私も含めて)気が付かないうちにやりがちなので、ちょっと気をつけたいところです 😳
そんな自分の領域を尊重されないことばかりだと、子どもも、自分の領域に入り込んでくる他人を許してしまったり(DVを受け入れるのもその一例です)、自分でも気が付かないうちに余計なことを他者にしてしまうこともあります。
お母さん 子どもがモタモタしているのと見つけてたら、親がやったほうが早い!と思ったり、「やりなさい!」とお尻を叩いてすぐに動かしたくなっちゃいます。 でも、それだとその時は良いようでも、のちのち手がかかることになっちゃうんですね 😯
はい、子どもに自立した個人になって欲しいと思うならば、「課題の分離」という視点を持つことはとても大事です。
子どもにアレコレ口や手を出したくなった時には、一度立ち止まって「これは誰の課題なのかしら」と考えてみるのがオススメです。
そこで「子どもの課題だから、子どもに自然の結末を体験させよう」と踏みとどまれると、子どもが自分なりのペースでやろうとしているのが見えることも多いです。
例えば親は夕食前に宿題をしていないとイライラしても、子どもは夕食後に自分で取り掛かるつもりなこともあったりします。
ここで課題の分離を意識できないと、夕食時に『まだやってないでしょ。早くしなさいよ』と声をかけてしまうことになり、せっかくの子どものやる気がそがれてしまいます 😐
もし課題の分離を意識して、子どもの行動を見守ってみたら、子どもが自分なりに取り組む姿を見つけた時には、まず子どもが自分なりに意欲を持っていることをサラっと勇気づけるのもオススメです。
子どもも自分の意欲を認められれば嬉しいですから、さらにやる気も出ます。
そして親も「子どもなりにやる気はあるのね」と思えれば、イライラも少しは和らぎます。
そしてその上で、その子どもなりの段取りで気になることがあれば(寝る時間などが遅くなるなど)、それは誰の課題なのかと、そのことで実際に起きる課題があるのかなどと考えてみるとバッチリです。
夜寝る時間が多少遅くなるけれど、朝しっかり起きられているのなら、「必ず夕食前に宿題をしなくてはならない」わけではないとわかります。
もし子どもの就眠時間が遅くなって、朝起きにくいようでしたら、今度はそれについて子どもがどう思っているのかを問うところから始めましょう。
ここでも「やる気がない」と頭から決めつけてしまうのはNGです
(^^)
お母さん 細かい行動を指示するのではなくて、子どもにやる気があるのかとその結果に注目するのがポイントですね。 つい「やり方」を気にしてました。
人は自分が取り組もうとして意欲を持っていることについて、細かくやり方を指示されてしまうと、その意欲が削がれてしまいますし、信頼されていないことや、自分の領域にいきなり立ち入られることにハラもたちます。
ほとんど良いことは起きません
(^^;)
お母さん なるほど、そうですね。 子どもの課題にはすぐに手や口を出さずに、見守るようにしたいです。 でも、子どもに口も出さずに、しばらく自然の結末から学ぶのを待ってても、子どもが自分から改善しない時もありますよね。 そんな時はどうしたら良いんでしょう
はい、そこが親子関係で悩みやすいところですね。
次はそんなケースについてみてみましょう!
子育てでは課題を分離するだけで大丈夫?
子どもの自立する力を育てたいならば、基本は「子どもの課題は子どもに任せる」ことです。
子どもが自分なりに自然の結末から学んだり、それを基に論理的結末を想像して、本当に自分が望んでいる未来につながる行動ができるように見守っていきます。
そうやって身につけたことは子どもにとって「忘れない学び」にもなりますし、その学習パターンが身につけば、子どもが大人になっても一生成長していけるようになるからです。
特にこれからの変化の早い時代では、変化に対応して学び続けることも必要です。
ただ、実際には子どもに任せてばかりだと、子どもがなかなか自然の結末から学べないこともあるのがリアルな子育てです。
そんな時にはいつまでも「子どもの課題だから」と待てないこともありますね。
それが「子どもの自主性を育てるのが重要」な思春期の子育てでは、一番のお悩みになってきます。
そんな時には子どもの状態を見極めて、それぞれのケースに役立つ接し方のコツを知っていると、親も落ち着いて見守れたり関われたりします。
これからそんなケースをご一緒に見てきましょう!
①それが自分の課題だと気がついていない
この状態は思春期には結構多いです。
例えば宿題やお手伝いなどを子どもがすっかりやることを忘れていることもありますし、「勉強には価値がない」「部屋が散らかっていたっていいじゃない」と言うような状態もあります。
親としては「そんなのアタリマエ」「何度もやるように言ったじゃない」と思っていても、子どもはそれが自分の課題だという認識を持っていないことがあるんです。
そんな状態だと、いくら見守っていても、子どもはなかなか動きません。
このようなケースでは、親が「自然の結末を体験させるまで、さらに見守る」のか「子どもの課題に関わる」のかを考えます。
基本的には自然の結末を体験させるのが望ましいのですが、現実には受験などのタイムリミットがあるものもありますから。
できるだけ待って、そろそろタイムリミットだとなったら親は自分の考えと気持ちと事実を一度サクッと整理してみましょう。
自分の考え「~~すべき」は妥当なのか、不安を子どもに押し付けてないか、子どもは本当にやっていないのか・・
などなどと一度落ち着いて考える時間を取れば、”子どもの課題に侵入する”ことはなくなります。
お母さん 課題の分離という視点を持っていれば、自分の考えを押し付けたり、自分の不安を押し付けたり、慌てて現実をみないなどがぐっと減りそうですね
はい、そうなんです。
そしてその上で今関わると決めたなら、「子どもなりの考えを聞いたり、論理的結末を意識させる」ところから始めるのがオススメです。
お母さん 『△△についてどう思ってるの?』とか 『このままだと~~な未来だし、今から取り組めば・・・になって〇〇だけど、どう思う?』と声をかけるんですね。
はい、さすがです!
まずは子どもなりの思いを聞くところから始めましょう!
ここでNGなのは『どうせやる気が無いんでしょ』とか、決めつけて余計な嫌味を言うことです。
本来は子どもの課題だという意識があれば、課題からも距離を取れるので、落ち着いて子どもにも関われます。
そして声をかけてことで、子どもが自分の課題に気づいたり、論理的結末に気づいて行動するようになればOKです。
お母さん それでも子どもが『そんなことなんの意味があるの?」なんて言うこともありますよね
はい、その時には子どもの課題を「共通の課題」として扱うように提案します。
お母さん 共通の課題ってなんですか?
「共通の課題」もアドラー心理学の言葉です。
本来は子どもの課題でも、タイムリミットのある重要課題や、親としての養育義務という観点から見過ごせないようなこと(「受験対策」「進路選択」「いじめ」「自分を傷つける」「他人を傷つける」など)の場合には、親の方から『私はこれは大事なことだと思う』と一緒に考えるべき課題として提案することです。
ポイントは『私は』と自分の考えであることを明確にすることと、「一緒に考えよう」という姿勢です。
これを「あなたはだらしないから、ちゃんとすべき」などの”あなた主語”で始めると、子どもは自分を決めつけられるので反発します。
「ちゃんとやってることもあるじゃない!」などと、話のテーマも「子どもがだらしないかどうか」に移ってしまうので、本来の課題について話し合うこともできなくなります 😐
また頭ごなしに「~~すべき」と、行動を指示してしまうのも、無駄に子どもの反発を招いてしまいます。
ようは「なぜその課題に取り組むことが大事なのか」がちゃんと伝わればいいので、そのやり方については、まずは子どもに考えさせるのがオススメです。
案外、大人よりもいいアイデアを思いつくことも多いです 😉
お母さん 子どもを本当に対等の人間として扱うんですね!
はい、思春期の子どもの「自立したい」という思いを損なうことなくコミュニケーションをとるには、対等の人間として認めていることが伝わることはとても大事です。
「あなたには理解する、やれる力があると思う」という信頼も伝わります。
子どもにそれが伝われば、子どもも親の言葉に耳を貸すようになります。
誰でも自分のことを「できない人」だと思われていると感じたら、それだけで話を聞く気もやる気もなくなりますもんね 😉
幸子さん 愛情や信頼 をちょっとした言葉や態度で伝えておくのが一番です。 日頃から、をちょっとした言葉や態度で伝えておくのが一番です。 日本ではあまり愛情を言葉にすることは多くはないですが、せっかくたっぷりある愛情や信頼を「大切に思ってる」「あなたに任せるわ」などの言葉で、ちょっと意識して伝えてみてはいかがでしょう 子どもの気持ちも、親の気持ちもとても安定しますのでオススメです
子どもがその提案にすぐに乗らないこともあるでしょう。
でも親の真剣さと信頼や愛情が伝われば、子どもは一人の時間にそれを考え始めます。
そして一人でその課題に取り組み始めたり、あとからこっそり『どうしたらいいのかな』などと言ってくることもよくあります
(^^)
②自分の課題だと気づいていても、なんとかなると思っている=論理的結末に気がついてない
思春期の子どもは、「今の快楽」には引き寄せられやすいけれど、「未来に起きるだろう快・不快」について想像する力はまだ弱いものです。
それは脳の前頭葉という「遠い未来を考える力」や「論理的思考力」を司る部分の成長が、かなりゆっくりで、完成するのは25歳以上だからです。
「未来を考える力」=論理的結末を予測する力は、練習によって育つので、とても個人差がありますが、概ね中学生くらいだとまだ未熟なことも多いです。
なので、大人からすれば『ちょっと考えれば、このままだとマズイってわかるでしょ 👿 』と言いたくなることでも、本人は考えられなかったり、ちょっと考えたとしても、自分に都合の良いように想像して「なんとかなる」と思ってしまうこともよくあります。
そんな時には、子どもの課題だと意識しながらも、子どもに論理的結末を言葉にさせると言いでしょう。
言葉にするうちに、「このままじゃマズイ」と気がつくことも多いです。
幸子さん うまくやれた体験も思い出させる のがおすすめです。 その時にはぜひセットで、子どもが今までの似たような事例で、のがおすすめです。 あの時にこうやったから嬉しい結果になったよね。。と言われれば、子どもの自信もやる気もアップします!
③自分の課題だと気がついているけれど、どうしたらいいのかわからない
子ども自身に取り組む気があるのに、うまくいくやり方がわからない場合もあります。
そんな時に頭から『なんでやらないの 👿 』と言ってしまえば逆効果ですね。
やっぱり『~~についてどう思っている?』という言葉が一番有効です。
子どもが素直に『実はやってみたけどうまくいかない』と話してくれれば、一緒に良い方法を考えるように共通の課題にするよう提案することもできます。
また、今自分なりに試行錯誤中の子もいるでしょうし、なかなか親の手を借りたくない子もいます。
その場ですぐに子どもが話に乗ってこなくても、『いつでも一緒にアイデアを出すよ』と伝えておけばOKです。
④やりたいと思っているが、体力や気力がない
子どもに自分の課題に取り組みたい気持ちがあっても、体力や気力がない場合もあります。
新しい環境になった時や、部活や勉強で大きなチャレンジをしている時、友達関係でストレスを感じているときなどなど。。。
そんな時には子どもの様子を見極めて、まずは体力・気力の回復が最優先です。
家族だけで難しい場合には、早めに専門家の手も借りるのがオススメです。
思春期の子どもは柔軟で回復力も高いのですが、一定上のストレスには弱く、身体や心の不調としてでてしまうこともあるのでご注意です。
⑤良いやり方も知っているが、それをやっても無駄だと思っている
『勉強すれば良いのはわかっているけど、もう手遅れな気がする』などと言う時は、勇気が失われている状態です。
そんな時は『そんなのやってみなければわからないじゃない』という理屈押しよりも、子どもの気持ちをとことん聞いてみるのがオススメです。
子どもも話しているうちに、自分が本当は何を気にしていて、どうなりたいと思っているのかに気づくこともあります。
そうなると、気にしていることを解決したり、望む未来を改めてイメージしてやる気が湧いてきたりします 🙂
子どもの今まででうまくやれた事例などを思い出させるのも効果的です。
勇気づけや引き出すコミュニケーションについては、講座やセッションでも詳しくお伝えしていますのでご活用下さい。
⑥課題をやらないことで欲しいものを得ている
子どもが自分の課題をやらないことで、「親の関心を引く」とか「親を困らせる」などの欲しい物を手に入れていることがあります。
これは親との関係がこじれてしまっていたり、他のストレスの発散のために親に甘えるためにやることが多いです。
甘える方はたま~になら良いですが、基本的にはこのパターンを許してばかりいると、子どもは自分の課題にちゃんと向き合うことができなくなってしまいます。
このようなまずは親が「子どもの課題」だという視点を持ちながら落ち着いて、子どもの課題についての思いを尋ねてみてみます。
親がちゃんと向き合ってくれたことで満足して、自分の課題に向きあえるようなればOKです。
そこでうまく行かなくて『一緒に考えよう』と共通の課題にすることを提案しても、屁理屈で攻撃的な反発ばかりをしていくる時には、ひとまずその人が子どもに関わるのはやめます。
他の家族や信頼できる人に関わってもらう方が、子どもの本当の気持ちをひきだせることもあります。
関係性がとてもこじれている場合や、子どものストレスが大きすぎる場合には、「課題をやらせること」よりも「関係性を整えること」「心身を回復させること」の方に先に取り組む方が早いケースも良くあります。
詳しくはお問い合わせ下さい。
お母さん 子どもが自分の課題に取り組んでない時って、色んなケースがあるんですね! 何度も言ってるから伝わってると思っても、親の捉え方とすれ違ってることもあるとはびっくりです 😯
はい、子どもが自分の課題をやっていない時には『やる気がない』と決めつけずに、子どもの思いを聞くことから始めて、どのケースなのかと判断するステップを踏めるといいですね。
そのためには、子どもが課題をやってないのを見つけた時にムカッとしたまま責めるのではなく、「誰の課題なんだろう」と一度振り返ってみると落ち着けるのでオススメです。
「課題の分離」が 思春期子育てでは「大事だけど難しい」と言われるワケ:おわりに
お母さん 「課題の分離」がとても大事だということがわかりました! そして今まで感じてた「分離したあとにどうしたらいいんだろう?」という悩みも解けました! 子どもの課題だからとずっと放おっておいていいのかな?とか、子どもを信頼するのは大事だけど、困っていても言ってくるまで手を出さないのは冷たいのでは?思っていたのがスッキリしました 🙂 他の人にアレコレ言われるのも、割り切れそうです
幸子さん お役に立ててよかったです 😉 親はどうしても子どもに期待するので、色々手や口を出したくなりますね。 そんな時には「課題の分離」を知っていると、ひとまず手や口を出す前に落ち着けます。 子どもも信頼されていると感じられれば、その信頼に答えようとする・・という、良い循環が始まります
(^^)
❤❤あとがき❤❤
課題の分離という考えを知っていると、人間関係全般がとても楽になります。
他人にアレコレ言われても、「これは自分の課題」だと思えれば、自分で考えて決められます。
そして親がそういう姿勢を見せることで、子どももそんな姿勢を自然に学んでいきます。
優しい子や仲間を大切にする子は、友達の感情を自分の課題として引き受けてしまうことも、思春期には起きがちです。
そんな子にはぜひ、「課題の分離」という考え方を伝えておくのがオススメです。
新旧の考え方が混在しているイマドキだからこそ、そして人間の親には子離れの本能がないからこそ、「課題の分離」という考え方は親にとっても子どもにとっても、とても役立つ視点です。
自分の課題と他人の課題を分けた上で、「相手には課題を解決する力があるはず」という態度で接することが、自分も他人も幸せにします
(^^)/❤
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「学校行きたくない!」どうすればいい!?アドラー式対応方法とは
学校や保育園、習い事などに対して、子どもが突然「行きたくない」と言い出すのは子育てあるあるですよね。
では、そんな時に私たちは親としてどのように考えて行動すればいいのでしょうか?
今回は、パパしるべ編集部に届いた質問に対して、アドラー心理学を基にした子育てメソッドを広めているアドラー式子育ての熊野英一さんに、回答していただきました!
学校や保育園に「行きたくない」子が増えている
質問者 長い夏休みが終わり、新学期が始まりました。 1学期までは問題なく学校に通っていた小学校2年生の長女が、9月に入り、毎朝「学校に行きたくない」「起きられない」「体が重い」と訴えるようになりました。 なんとかなだめすかして学校にいかせていましたが、ついに先日、学校を休むことに。 妻とはしばらく様子をみようということになりましたが、いつまで見守れば良いのでしょうか?
今、日本では不登校を選択する子どもが増え続けています。
文部科学省の最新の調査結果によれば、その数は小学生約5万人、中学生約13万人、高校生約5万となっており、小学校、中学校では平成25年から前年比プラスを記録しています。
『学校に行きたくない』『習い事に行きたくない』など、普通の子はできていること、本人もつい最近までできていた行動をしぶるのは、どんな子どもにもあり得ることです。
こんな時に、真っ先に親の頭に浮かぶのが『この子は病気なのでは?』というものです。
実際、第二次性徴期を迎える子どもはホルモンバランスが乱れ、自律神経にも影響が出ることから、起立性調節障害や過敏性腸症候群といった診断がつく場合もあります。
これまでカウンセリングをしてきた多くのご家庭では、診断名の有無に関わらず、「不登校は、子どもの甘えが原因じゃないのか?」「いや、問題はむしろ、親の育て方にあるのではないか?」といった「悪者探し」を延々と続けているようなケースも散見されます。
私たちは、何か『問題』が発生すると、その『原因』を探りその『原因を取り除く』という対策を選択しがちです。
これが有効なこともありますが、原因が複合的に絡み合い、言葉で説明することも難しい、不登校のような課題の場合には、原因を探ったところで、ここに至った解説にはなりますが、ではこれからどうしたら良いか、という解決策は見つかりません。
不登校の「原因」ではなく「目的」を考えてみよう
そこでお伝えしたいのが『人間の行動には、その人の意思を伴う目的がある』ことに注目するアドラー心理学に特有の『目的論』アプローチです。
例えば、『これはさすがに子どもの甘えでは?』と思える、明らかな仮病や、赤ちゃんのように泣いてわめいて駄々をこねるような不適切な行動を子どもが選択したとします。
その場合も、その行動自体に飛びついて叱らないのがアドラー流。
そんな時は、子どもが何を目的としてそのような行動を選択したのかを、推理するのです。
学校や習い事に行きたくなくて、仮病を装うときの子どもに『共感』してみてください。
そう、まるでその子に憑依するかのように、『子どもの目で見て、耳で聴いて、心で感じてみる』のです。
そうすると、子どもははっきり順番をつけることはできないけれども、『いろいろな理由でなんとなく、でも、とにかく学校(習い事)に行きたくない。
あそこは、私にとって居心地が悪い場所だ』という本音にたどり着いたことが想像できます。
そして、『こんなに理由は曖昧だけれど、でも、はっきりと行きたくないことはわかっている、この気持ちを、ジャッジせずに、ありのままで認めてもらいたい』という子どもの究極の『目的』が明確になってきます。
子どもはダメ出しされるから言わない
子育てはとてもシンプルです。
子どもは常に『ありのままの私を認めてほしい』『いいとか悪いとか、親の価値観で評価せずに、ただ私に注目してほしい』という『目的』を持って行動しています。
親からの無償の愛、無条件の信頼を求めているのです。
もし、子どもが素直に『理由ははっきりしないけど、とにかく学校に行きたくない』と伝えても、親はきっと受け入れてくれるはずだと確信していたら、その子は絶対に仮病を装ったり、駄々をこねたりはしません。
そうする必要がないからです。
『私の親は、どうせ私の気持ちに共感なんかしてくれないだろう。きっと自分の価値観を押しつけてきて、私が甘えているだけだとダメ出ししてくるだろう』と予想がたってしまう(そしてその予想はおそらくかなりの確率で当たっています)子が、止むを得ず、仮病を装ったり、嘘をついたりと言った不適切な行動を選択しているのです。
子どもの不登校がいつ終わるのかは、誰にもわかりません。
無理やり早めることもできません。
そもそも、学校に行かずに他に居場所を見つける方がその子の成長にプラスなこともあり得るのです。
その意味では、子どもが主体的に次のステップを選択できるよう、信じて見守るしかないのですが、その間に親ができることはたくさんあります。
一番大切なのは、家族全員が、時間と心にゆとりを取り戻すこと。
タイムマネジメントを身につけ、家族内で働き方改革、生き方改革の会議を開き、無駄な残業、過度にクオリティを追求する家事、不必要なおつきあいなどをデトックスしましょう。
そして、子どもだけではなく、家族全員が、早寝・早起き、バランス良い食生活と適度な運動を取り入れ、生活リズムを整えましょう。
くれぐれも、子どもだけにやらせることのないように。
親子で楽しく取り組んでください。
次に、子育てのことや対人関係のコミュニケーションなどを、しっかりと学ぶことにチャレンジしてください。
私が専門にしているアドラー心理学の基礎を学ぶことで、子育ても夫婦関係も職場の対人関係も劇的に改善している方が多くいらっしゃいます。
その上で、子どもの不登校などプロのサポートを受けたほうが効果的な場合は、勇気を持ってプロに相談してみましょう。
ネットで調べれば子育てや不登校に強いカウンセラーを見つけることができるでしょうし、子どもが学校に行きたくない日だけ通える、緩やかなフリースクール(第3の居場所)も各地に増えてきています。
熊野さん、ありがとうございました!
子どもに「共感」をして、行きたくないと言った「原因」を考えるのではなく「目的」を考える。
子どもが、私たち親に対して「ありのままを受け入れてくれる」「共感」してくれると思える関係性を作る。
家族全員が、時間と心にゆとりを取り戻すこと。そのうえで学んだり、周囲のプロのサポートを検討する。
参考になりましたでしょうか?
熊野さん自身もアドラー式子育ての講座やフリースクールの運営など様々なサポートを行っていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
また、このように調べてほしい!聞いてほしい!という質問や悩みがある方は、パパしるべの問い合わせフォームからメッセージを送ってください。
「勉強しなさい」と言わないで子どもに勉強させるにはどうすればいい?
テレビのクイズ番組で最近人気なのが東大生。彼らは「親から『勉強しなさい』と言われたことがない」と言います。
かくいう私も高校生の娘に「勉強しなさい」とは言わないようにしています。
高校受験のときも「勉強しなさい」とは言わないでいましたが、娘は無事志望校に合格しました。
でも、子どもが勉強していないと気になるし、ずっと放っておくわけにもいきませんよね。
ここでは、私が「勉強しなさい」と言わない理由、そして、「勉強しなさい」と言わずに子どもにどのように勉強させているかについてお話しします。
何かのヒントにしてもらえればうれしく思います。
私が「勉強しなさい」と言わない理由
私が「勉強しなさい」と言わない理由、それは「勉強しなさい」と言っても子どもが勉強しないのがわかるから。
「勉強しなさい」と声をかけられた子どもはどう思うでしょう?
「勉強しなくちゃいけないのを忘れてた! 気にかけてくれてありがとう」と思うでしょうか?
「今しようと思ってたのに〜 あーあ、勉強する気なくなった〜」と言われるのがオチですよね。
自分が子どもだったころのことを思い出してもそうだもの。
「勉強しなさい」は子どもの気分を害し、モチベーションを下げ、おまけに親の真意は伝わらない、とてもコスパの悪い言葉だと思っています。
「勉強しなさい」と言わないでどう勉強させるか
そうは言っても、勉強しないでダラダラしている子どもを見ていると気になるし、放っておくわけにもいかないですよね。
では、「勉強しなさい」と言わないでどう勉強させればいいのでしょうか?
対立するサイドに立つのではなく、同じサイドに立つ
まず大前提として、声をかける前に子どもと同じサイドに立ちましょう。
「勉強しなさい」と声をかけるとき、親は子どもより上の立場に立っています。
上→下の関係で、指示をしているんですね。
あるいは対立するサイドと言っていいかもしれません。
子どもの利害と親の利害が対立する感じです。
この関係だと、親が「勉強しなさい」と言うことによって、子どもの自由が侵害される感じになってしまいます。
しかし、親が子どもに声をかけるのは、子どものことを思ってのことですよね。
子どもの未来を思えばこそです。
そして子どもだって自分の力を伸ばしていきたいと思っています。
そう、親と子が立っているのは、同じ方向を向いた、横の立ち位置なのです。
だから、親である自分は、未熟な子どもを指導するという立場ではなく、子どもの未来を応援する立場にいるのだということをまず自分の中で確認しておきましょう。
声をかけるときは、子どものできていないところを指摘するのではなく、難しいことに取り組んでいる子どもをフォローするという方向性でいることを忘れないでください。
課題の内容を具体的に確認する
宿題があるはずなのに子どもがダラダラしている。
そんな姿が目に入ったときは、つい反射的に「勉強しなさい」と言ってしまいがち。
でも、一呼吸置いて、まず「宿題は何があるの?」と確認しましょう。
子どもが抱えている課題の内容を知ることで、ママ自身がやみくもにイライラすることから解放されます。
もし宿題の量が多くないようならば「それくらいならすぐに終わりそうだね」と、終わってスッキリしている姿をイメージさせます。
子どもは宿題に取りかかりやすくなるかもしれません。
宿題の量が多いようなら「そんなにたくさん出ているんだ! 大変だね」とまずは子どもの抱えている大変さに共感。
「じゃあどこから始める?」
「とりあえずはここはやっておかないとマズいっぽいよね。それ以外は流してやっても大丈夫だよ」
「ママに手助けしてほしいことがあったら言ってね」
このように、課題の状態を一緒に整理して、子どもが面倒だなと思いながらも課題に取りかかることをそっと後押し。
ここでどこまで親が手を出すかは、子どもの学年や性格によって変わってくると思います。
あくまでも最終的にやるのは子ども本人であることを忘れずに。
子どもが勉強しているときに「やってるね」と声をかける
親がやってしまいがちなのは、子どもが勉強しているときには当たり前だと思ってスルーし、勉強していないときにだけ「勉強しなさい」と声をかけること。
でも、これは逆なのです。
勉強しているのを見たら、すかさず「勉強してるね」「よくやってるね」と声をかけましょう。
そして、勉強していない、ゲームばかりしている、などというときはあえてスルー。
人は、注目された面が大きくなるという傾向があります。
「この子はだらしなくて」「勉強ができなくて」と言われ続けると、子どもは自分はだらしなくて勉強が苦手なんだという自己イメージを持つようになります。
逆に「いつもよくやってるね」「○○ちゃんはここぞというときにはキメるよね」と言うと、自分にはチカラがあるのだと思うようになります。
子どもの行動の結果を自分で引き受けさせる
アドラー心理学には「課題の分離」という考え方があります。
子どもが勉強をしなくて本当に困るのは誰でしょうか?
………子ども自身ですよね。
宿題をしていない→先生に怒られる
勉強をしていない→志望校に不合格
このように、勉強をしない結果を子ども自身が引き受けなくてはならないのは自然なことです。
子どもが勉強しないからといって、親が明日の授業で困るわけではないし、親の仕事がうまくいかなくなる、給料が下がる、なんてこともありませんよね。
いや、母親である自分も困るのよ、と思いますか?
では、なぜ困るのでしょうか?
子どもが学校で怒られたらかわいそうだから。
子どもの将来が心配だから。
子どもの勉強ができないと親がしっかりしていないと思われそうだから。
あれ?
ここで出てきた「かわいそう」「心配」「しっかりしていないと思われそう」というのはすべて母親自身の内面の問題ですよね。
勉強をしていない我が子を見て不安になり、その不安を子どもに勉強させることによって解消しようとしているんです。
でも、その不安は実は子どもに対する不安ではなく、自分が持っている不安を子どもに投影しているパターンがよくあります。
ここは掘り下げると子どもから離れた話になるので、また別に取り上げますね。
「課題の分離」とは、子どもの課題は子どもが引き受け、親の課題は親が引き受けましょう、ということです。
子どもが勉強しない結果は子ども自身が引き受けなければなりません。
そうすることによって、子ども自身が、何がいけなかったのか、次はどうすればいいのかを考えることにつながります。
親は、子どもには自分で解決し、成長する力があると信じて、ただそばで見ているだけでいいのです。
そして、子供をダシにせず、親自身の課題に取り組みましょう。
子どもに「勉強しろ」と言うよりも親が自分のことを頑張るほうが大事
子どもに勉強させたい、努力させたいと思ったら、ぶっちゃけ、子どもに口うるさく言うよりも、親自身が自分のことを頑張るほうが効き目があります。
え、私にはとくに頑張っていることなんかない?
そんなことはありません!
毎日家事や子育てを投げ出さずにしていること。
毎日仕事をがんばっていること。
そんな自分が毎日当たり前だと思ってしていることを、まずは自分で認めて、肯定して、褒めてあげてください。
いや、時間に追われて家事や子育てはいいかげんだし、パートでたいした仕事はしていないし……
そんなことはありません!
お母さんがいるから家はきちんと回っているのだし、社会が価値を認めているから仕事に対してお金が払われているのです。
もし、親が「自分なんてたいしたことない」「自分の仕事なんてつまらない」と思っていると、子どもも「自分はつまらない人間」「勉強なんかしたってしかたない」と思ってしまうかもしれません。
まずは親が自分自身の毎日のがんばりを認めること。
そして、もし「やりたいな」と思っていることがあればそれにトライしてみましょう。
ヨガでも、スポーツジムでも、趣味でも、英会話でもなんでもOK。
興味のあることについて本を読むのもオススメです。
親が頑張っている姿はどんな言葉よりも子どもに効きますよ。
完璧を求めない
もちろん、にんげんだもの、そんなにスムーズなものではないし、いつもいつもうまくいくわけではありません。
私も子どもについキレてしまうことがあります(汗)
それもOK。人生勉強。にんげんのありのままの姿を子どもに見せてあげたのです(笑)
娘は、「自分は親に『勉強しろ』と言われたことがない」と思っています。
そして、親に「勉強しろ」と言われない東大生と自分とを重ねて、ちょっといい気分になっているようです。
こんなことで自己肯定感が上がるのならばお安いものですよね。
「勉強しなさい」というコスパの悪い言葉をやめて、ただ側に立って応援する。
もしよければ一度試してみてください。
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